所在地:東京都足立区千住1-33-8
主要用途:店舗
工事内容:改築・改修(リフォーム)
建築面積:24.84㎡
延床面積:49.68㎡
竣工:2016年10月


我々の地元越谷市で人気の肉料理バル『男前』が東京に出店する事になりました。場所は最近飲食店から大変人気のスポットになっている北千住です。
男前のコンセプトは肉本来の素材を活かしたボリュームのある無国籍料理、まさに男前な料理です。そしてそのお料理を食べる空間として、和のテイストを感じさせる無国籍な空間が求められました。
建物は木造の2階建てでわずか7坪程度の小さなものでした。この小さな空間を広く感じさせるよりもむしろ、こじんまりとした、旧家にやって来た様な空間を目指しました。
一階は土間ではなく、小さな玄関から松の合板を加工した床にあがります。柱などの古材部分は古色塗装を施しただけの仕上とし、塗装していない新規部材との色のコントラストを出しました。一階で目を引くのは、狭い部屋に不相応な、4m以上の長い無垢の杉のカウンターです。華奢な空間にあえてガツンとした重たいカウンターを配置することで、無国籍でありながら、男前な空間を作り出すことが出来ました。このカウンターの裏側には厨房があり、シェフたちのつくる料理を間近で楽しむことが出来ます。
そして、狭く急な階段を上ると、テーブル席メインの客席が広がります。抜くことの出来ない構造の柱を利用した造り付けのテーブル席や荷物の置き場所の少なさを解消するためにつくった座面の上がるベンチシートなど、多くの家具も造作工事で仕上げています。
壁材には住宅ではあまり使用しないシックな織り柄の紙状のクロスを使用するなど、和とアジアが混在したような無国籍な雰囲気を醸し出しました。
ボリュームのある肉料理を楽しみながら、外国の旧家にやってきた様な雰囲気を是非体感してください。

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