所在地:埼玉県越谷市
主要用途:住宅
工事内容:大規模修繕(マンション内リノベーション)
延床面積:83.11㎡
構造/工法:鉄筋コンクリート造
竣工:2011年7月
子育て世代の家族に合わせた、子供と共に成長する部屋というコンセプトで大規模修繕(リノベーション)を行いました。
細かく分かれていた間取りをワンルームに近い形で緩やかにつなげ、風や光の廻らない裏側の部屋にも空気が流れるようにしました。
マンションの1階という立地を活かし外部と出来るだけ繋がるように、外側に開いたリビングダイニングをつくりました。3mと高い天井を利用して、大きな収納家具を設置したり、部屋の一部にロフトも新設しました。
子供部屋には将来二段ベットやロフトが作れるように床を40cm下げ天井高をさらに確保しました。
また玄関はベビーカーと一緒に入れるように土間とし、奥行きを確保しました。
仕上や建具をすべて自然素材に変え、子供たちが本物の素材に触れられる空間としました。以前の嫌な臭いが嘘のように木と漆喰の匂いに変わりました。
子育て世代に特に必要な家族間の触れ合いを大切にした間取りと子供の成長や健康を考えた空間や素材、子供と一緒に活動出来るゆとり、何かと物が増えていく時期に対応できる収納スペースの充実、縦方向の空間利用などを重点的に考えたリノベーションとなりました。
リフォームやリノベーションを考える場合、過去の不便さばかりに頭が働きがちですが、それ以上に未来の生活を想像する必要があります。
例えば子育て世代であれば、夫婦の歳の取り方や子供の成長を考慮する必要があります。
今回のリノベーションでは将来プラスのリフォームができるように、予算を掛けすぎず空間にも余力を残し、大きな箱をつくるようなイメージで改修しました。